戦艦「武蔵」を発見したのはいつですか?

ポールG.アレン氏の調査チームは、2015年3月2日(フィリピン現地時間)、海軍史上、最大級かつ最先端技術を用いて建造された戦艦の一つ、「武蔵」の船体を探し当てました。

 

どこで、戦艦「武蔵」を探し当てたのですか?

関係4カ国からの歴史資料を活用し、詳細な深海データや最新機器を搭載したヨット「M/Yオクトパス号」による調査の結果、アレン氏率いるチームは、フィリピン中部シブヤン海で戦艦「武蔵」を探し当てました。

 

アレン氏が戦艦「武蔵」の探索を行っていた動機は何でしょうか?

アレン氏の父が欧州戦域に従軍しており、アレン氏は、第二次世界大戦の遺物を保護・共有することに、並々ならぬ情熱を長きにわたって注いでいます。アレン氏は1998年、米国ワシントン州シアトルにある自らの故郷の近くに、第二次世界大戦の歴史博物館「Flying Heritage Collection」を設立しました。アレン氏の探索への関心を掻き立てるのは、まだ見ぬ存在、特に戦艦「武蔵」のように歴史的にもすばらしいものを見つけ出そうという信念です。アレン氏はエンジニアとして、建造された技術に深い敬意を払っています。

 

アレン氏はどうやって戦艦「武蔵」を発見したのですか?

アレン氏率いる調査チームが「武蔵」の探索を開始したのは、8年以上前までさかのぼります。調査チームは、歴史的資料と最新技術を活用し、探索海域の絞り込みを行いました。アレン氏は、地形を特定するため、海底のマルチビーム深浅測量調査を行いました。このデータを元に調査チームは、シブヤン海の中で探索対象の絞り込みに成功し、5つの新たな地形的特徴を明らかにすることができました。2015年2月には、BlueFin-12自立型無人海底探査機(AUV)を用いて、最終探索を行いました。事前の調査で探索海域を絞り込むことができたため、AUVはわずか3回目の潜水で「武蔵」の船体を探知できたのです。そして、高解像度カメラを搭載した遠隔操作型無人探査機(ROV)により、船体が「武蔵」のものであると確認されました。

 

戦艦「武蔵」を探し当てた現場にアレン氏はいたのですか?

探索は困難なものであり、船体をいつ探し当てることができるかは正確にわからなかったため、アレン氏は、発見時に「M/Yオクトパス号」に乗船することはできませんでした。しかし、同氏は、今回および過去の探索を通じ、調査チームと定期的に連絡を取っていました。アレン氏は、クルーが最初に船体を撮影した際、船から送られるライブ映像を見ており、船首に描かれた日本語の文字を最初に見つけたのです。

 

探索については許可を得ていたのですか?

今回の探索も、これまでの探索も、フィリピン政府より許可を取得していました。

 

戦艦「武蔵」を探し当てたことは、どのような意義があると思いますか?

今年は第二次世界大戦終結から70周年に当たり、同大戦で沈没した戦艦「武蔵」の船体を確認したことは、歴史的にも重要な成果となります。「武蔵」は海軍史上、最大級の戦艦であり、今日においても技術的にすばらしい戦艦とされています。今回の発見は、第二次世界大戦を研究する海軍史学者にとって、レイテ沖海戦に関する大きな疑問を明らかにすることにつながるでしょう。

 

戦艦「武蔵」の沈没について、新たな事実は判明しましたか?

私たちは現在もなお、探索と現場からのデータ収集を積極的に行っており、収集されたデータに関しては、日本政府およびフィリピン政府に共有しています。現在、収集したデータの分析を進めており、今後、世界へ調査結果を公開していく予定です。

 

フィリピン政府は、自国海域での探索を承認したのですか?

はい、調査チームは現在、フィリピン沿岸警備隊との協力により、探索海域内での活動を行っています。

 

今回以外にも、M/Yオクトパス号はこれまで、海洋探査プロジェクトに参加してきましたか?

M/Yオクトパス号は、探索プロジェクトや科学調査計画、救援活動のために定期的に活用されています。2012年には、アレン氏とM/Yオクトパス号の海底探査チームが英海軍と協力する形で、英巡洋戦艦「フッド」の船体探索に参加しました。

Conservation & Exploration musashi

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